通訳



 
声を通じて言語を訳す。通訳者は音声での表現力が必要となってくる。聞いた事柄を瞬時に正確な言葉に直すさなくてはならない。知らない単語があるからちょっと待って、などとはいかないのである。

    主なる業務:
    同時通訳(中国語、ドイツ語、英語と日本語)

    同時通訳は、話者の話を聞くとほぼ同時に訳出を行う形態。通常通訳者は、ブースと呼ばれる会場の一角に設 置された小部屋に入り、その中で作業を行う事になる。通訳者の音声はブース内のマイクを通して聴衆のイヤフォンに届けられる。同時通訳作業は非常に重い負 荷を通訳者に要求するため、2人ないしは3人が同時にブースに入り20、30分程度の間隔で交代する。多言語間通訳が行われる国際会議で特に多用されるが、多言 語地域であるヨーロッパでは通訳の需要のほとんどが同時通訳である。

    逐次通訳(中国語、ドイツ語、英語と日本語)

    話者の話を数十秒~数分ごとに区切って、順次通訳していく方式であり、一般に通訳技術の基礎とされる。話者が話している途中、通訳者は通常記憶を保持する ためにノートを取り、話が完了してから通訳を始める。そのため、後述の同時通訳と比べてほぼ2倍の時間がかかってしまうが、訳の正確性が高まるため需要は 多い。

    ささやき通訳(中国語、ドイツ語、英語と日本語)

    方式的には同時通訳と同一であるが、通訳者はブース内ではなく、通訳を必要とする人間の近くに位置して聞き手にささやく程度の声で通訳をしていく。自らの 声やその他の音が障害となるため、正確な通訳を長時間行う事は非常に難しいとされる。高価な通訳設備の用意が必要ないため、企業内の会議などで使用される 事が多い。

    商談通訳(中国語、ドイツ語、英語と日本語)
    表敬訪問、商談など民間企業内で行われる通訳をまとめてビジネス通訳と呼ぶ。